Y・Yプロジェクト

この世の中に完璧な教育法などありません。

ましてや、子育てに成功法など、もちろんありません。

しかし、上手に進む工夫やヒントは色々な所に隠れているかもしれません。

本園の運動は、皆様もご存じの横峯式をベースにしています。

読み・書き・算も、子どもたちは日々の積み上げの中で頑張っています。

ただ、小学校に進学した途端、
その環境が無くなることによって、
急にゼロになったように感じる保護者もおられることでしょう。

恐らく、そんな風に感じる方は、どんな方法を持ってしても
その成果や結果に満足しない、またはできないのではないかと思います。

なぜなら、そこには子ども自身が努力し、
積み上げているという現実を忘れてしまっているからです。

スポーツでも、勉強でも、
毎日を続けることで努力し、
ようやく、その種が花を咲かせることは皆様お解りになるでしょう。

当然ながら、その環境が失われ、
子ども自らが継続していた良き習慣を忘れてしまえば、
その種は花どころか、つぼみすらもつけることはできません。

私は、できる・できないだけでこんな事をお伝えするのではありません。

その、日々、積み上げるという地道な努力の結果の中に、
本当に小さくて発見することはできない程の、
すばらしい成果が隠されている事を知っていただきたいのです。

それは、『自ら学び、自ら修める』自学自習の態度なのです。

俗に、『つのつく教育』と言いますが、
9歳までに、そんな大切な習慣を形成することが
その後の子どもたちの人生の中で、
大きな宝物を与えてくれるのです。

本園を卒園し、
小学校に進学された保護者の皆様に望むことは、
その素晴らしい習慣を持続させるような環境を継続して与えていただき
日々、積み上げることの喜びを、励ましの声かけと共に
お子様にしっかりと伝え続けていただきたいと心から願っております。

そうすれば、お子様は自然の川の流れの中で、
しっかりと自分が進むべき道を進み、
学ぶべきを学び、
成長してくれるものと信じています。

もし、学校の勉強が不安な保護者の方がおられましたら、
今のうちから、宿題でも何でも良いので頑張っているお子様の横に
静かにそっと座ってあげて下さい。

ただ、それだけでよいのです。

そして、『いつも頑張っているね』

そんな温かい一言をかけていただければと思います。